推しをカタチにする仕事 安藤狂太郎

『推しをカタチにする仕事』JC1巻発売記念PV
  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

    アニメや漫画のファンに向けた、コラボ商品やキャラクターグッズを企画、制作する会社スマイルーク。そこの営業企画課の度越(どこし)は、入社2ヵ月の新人・津家(つけ)を指導することに。


     出社した度越は『怪盗仮面リボン』の抱き枕カバーを被る津家に迫られる。桐花(きりか)に添い寝の抱き枕カバーの実在性を語られて、本当の実在性を教えたくなったため、動く抱き枕で対抗したくなったとのことだった。
     抱き枕カバーのグッズ化について階段で考える二人だったが『最強虫伝説キングオー』でのグッズ化を提案する津家が作品に登場する人の大きさの虫「ビースタズ」の画像を見せたところ、リアルな虫の見た目に驚いた度越は階段で転んでしまう。
     度越を抱き枕カバーに入れて引き摺る津家に遭遇した桐花は、悲鳴を上げてしまう…。その後、ビースタズ抱き枕は無事グッズ化され、そこそこ売れたのであった。


     休日に『GGandP(ギガンドプリズム)』の映画を映画館で見て号泣する度越は、ポスターの前でアクスタの写真を撮っている桐花と遭遇する。
     映画の感想を語り合う二人は、GGandPのグッズ案の話をするが、作中のキャラクターが死んでしまったことにショックを隠せず落ち込んでしまう…。その日から、仕事終わりに映画を見ては商品企画を考える日々を続けた度越は、大量の企画書を持ち、ライセンサーに提案をする。他の会社の企画と被っているとのことで一部の案だけしか通らず悔しさを感じるが、他社にも自分と同じ熱量を持った同志がいることに喜びを感じ、泣きながらまた映画を見に行った度越であった…。

    キャラクター紹介
    • 度越 大好
      (どこし だいき)
      グッズ制作会社・スマイルーク 営業企画課の3年目社員。津家の指導係。自分が企画したコラボグッズで笑顔になる作品ファンを見て喜びを感じている。
    • 津家 若葉
      (つけ わかば)
      入社2ヵ月の新入社員。度越に対して敬意はないので、言動が意外と辛辣。作品への愛が深い分、企画案も癖が強い暴走列車。
    • 押切 康
      (おしきり やすし)
      デザイン部チーフ。気弱で優しい性格。作品への解像度が高く、すぐ形作る速さと柔軟性を併せ持つ仕事人。
    • 花鳥 取次
      (かちょう とりつぐ)
      営業企画課の課長であり、度越たちの上司。どんなお願いにも基本全部「いいよ」で返すイエスマン。適当に見えて、度越たちそれぞれを上手くコントロールしている。
    • 桐花 絵令
      (きりか えれい)
      企画生産部で度越の同期。社内では、お嬢様キャラになりきって独特な口調で話すが、一歩会社の外に出ると普通に戻る。