ギルデッドエネミー 服部 了

前回までのあらすじ

ストーリー

 1932年、アメリカのニューヨークは大恐慌をきっかけに治安悪化の一途を辿っていた。政府組織「救済局」は投薬により人々に異能力を与えエージェントと呼び、「民衆の敵(パブリック・エネミー)」と呼ばれる犯罪者たちに対抗する組織を作っていた。
 けれど元侵入捜査官・ウルフは、救済局が放火事件を起こしている可能性を知った――。ウルフは犯罪組織であるはずの「民衆の敵」から、救済局に侵入し内情を探るように依頼されて……!?


 作戦決行前、アッシュが局長と直接対峙するのは危険だと心配をするウルフ。しかし「自らが局長と直接対峙したい」というアッシュの意見を尊重し決行することに。この作戦が失敗した場合はウルフに逃げる合図を送るが、それがない限りアッシュがどんな目に遭おうとも姿を表さないことを約束させーー。


 局長は、自分に従う人間以外は不要だと告げると、護衛らしき人物が現れアッシュを攻撃。「能力を持った人を操る」能力を持っている局長は護衛たちにアッシュのことを「死ぬまで痛めつけろ」という命令を下す。迎撃するために武器を構えるアッシュだが、迫ってくる敵の顔に見覚えが…。実は10年前のバラック火事でアッシュたちと助け合ってきた人たちが局長の傀儡兵になっていたのだった。
 苦楽を共にした仲間を傷つけないよう、拳を振らずボロボロになっていく中、アッシュは盗んだ強化治験薬を自ら投与。周りにいた傀儡兵を吹き飛ばす。いきなり発現した能力に動揺する局長の元に駆けつけたのは、長い時間眠っていたコニー・ブライアンだった。コニーは傀儡兵の洗脳を解くことはできないが、自分と同じ思いをさせないために全員を必ず救うと決意する。


 一方、深手を負ったアッシュはその場から動けず…。好機と判断した局長は洗脳をかけるが不発。アッシュが投与した治験薬は偽物であり、能力は発現していなかったのだ。思わぬ事態に局長が困惑する中、透明化していたウルフが姿を現して…。

キャラクター紹介
  • ウルフ・ハーディ
    元・潜入捜査官として英雄だったものの、不況で解雇される。現在は一人で娘を育てている。コピー能力があるものの、一度コピーした能力は使えなくなる。
  • ライラ・ハーディ
    ウルフの娘。
  • ヴィクター・ダラムウェル
    元軍人で、現在は救済局局長。
  • アッシュ
    ギャング「黄金の死神(スカルギャング)」のボス。ウルフに「救済局」への潜入捜査を依頼し、自らも警察学校の訓練生として潜入しておりウルフのバディとなる。ウルフのバディ時はロイド・フェイスと名乗る。
  • サリー・イヴァンス
    重大犯罪課のボス