極楽街 佐乃夕斗

『極楽街』JC4巻発売記念PV
  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

     華やかに賑わう“極楽街”でどんな難題にも報酬次第で引き受ける「解決屋」を営むタオとアルマ。その裏では人や動物の死体を使って造られた「禍(マガ)」という怪物専門の「殺し屋」として活動。この世の全ての禍を駆逐するその日まで戦うことを誓う―――!!


     アルマと枵(うつろ)の激しい戦いの中、枵のふいをついて彼女の胸元に繋縛の杭を打ち込んだタオ。倒れ込んだ枵と満身創痍のアルマを連れ、蛇穴へと向かう。


     禍の力を封じる特性を持つ繋縛の杭を打ち込まれたまま拘束される枵に、尋問者が黄泉のことを問うが、どれだけ拷問を受けても口を割らず膠着状態が続いていた。ところがアルマが尋問し出すと態度が一変し、デートの思い出話など関係ないことを話し出す。 枵の感情に違和感を覚えたアルマは、彼女からの好意は自分で描いた“理想のアルマ”が好きなだけで最初から“アルマ自身”を見ていないと見抜き、都合のいい妄想を押し付けるなと激怒する。
     初めて真剣に怒られた枵は、相手のことをきちんと見ていないのは自分だったと気づき、アルマのおかげで落ち着きを取り戻すことができたのだった。


     アルマは改めて枵に黄泉のことを聞くと「家族を増やすこと」が目的であると言われる。さらに枵や夜以外にも、特殊かつ強力な力を持った禍が複数存在していることを知るが――?

    キャラクター紹介
    • タオ
      ドライな性格。怒ると怖い。表は「解決屋」裏では対禍専門の「殺し屋」を営んでいる。
    • アルマ
      身体能力が高く、大食い。人や動物の死体を使って造られた「禍」という怪物と人間の間に生まれた「半禍の子」。心まで禍になりかけていたところをタオに拾われる。
    • 辰臣
      (タツオミ)
      珍事件が殺到する極楽街の情報屋。情報代は高いが、女好きのためタオには安く情報を売っている。
    • ネイ
      蛇穴に属する凄腕剣士の少女。禍に対して誘発作用がある血液を持つ。
    • 黄泉(よみ)
      謎多き白髪の青年。タオしか抜けないはずのアルマの繋縛の杭を抜くことができる。
    • ヨキ
      蛇穴所属。明るく優しい獣人。タオたちの武器を作っている。お金持ち。
    • ダラ
      蛇穴所属。一見クールな女性だが愛情深い性格。ヨキと同じようにタオたちの武器を作っている。
    • 劉(リュウ)
      タオやネイを訓練していた男。厳しく、容赦のない指導者だが、酒好きでめんどくさがりな性格。
    • 夜(よる)
      行方不明になっていたタオの弟・ジンのもう一つの人格。自殺するが、黄泉の力で禍として蘇る。直接首に触れずに、絞め殺すことができる力を持つ。
    • 枵(うつろ)
      黄泉の力で蘇った、失血死の禍。 超メンヘラで惚れっぽい性格。