ザ・ワンワンズ 三ヶ嶋犬太朗

前回までのあらすじ

ストーリー

 他国と戦争中のダックスランドという国の悪童矯正病棟には、アンデッドのジスフィ(11歳)、男性器に触れると相手の思考がわかるキューティパイ、殺戮機能はないのに殺戮をインプットされたロボットのスプートニク、敵国が送り込んだ元スパイ・ミッチが入っている。
 問題児(ワンワンズ)と呼ばれる彼らの日常とは……?


 悪童矯正施設でのワクチン接種で、注射を嫌がるスプートニク以外のワンワンズ。
 注射を克服するため、医師はミッチ、キューティパイ、ジスフィに催眠療法をし過去の心因的要因を探る。
 ミッチからは同期の女の子の痔に注射したこと、キューティパイからは自分だけ無料の注射を受けることができず、注射を捜し歩いていて空の注射器の山に落ちたことを聞き出す。
 また、ジスフィは熱を出した時、母親の彼氏の藪医者に美容の注射をうたれ三日三晩生死を彷徨っていた。


 結局三人は注射をうったものの、ジスフィはキューティパイに股間を触られ「風邪の時親子水入らずでいられなかったことが嫌だった」と知られる。
 今はジスフィには仲間がいるから、注射と向き合えるようになっていた。


 ワンワンズたちの日常は続く――…!

キャラクター紹介
  • ジスルフィラム
    11歳。ジスフィと呼ばれている。3歳の頃、科学の力でアンデッドになった。危険度Aの『悪い子』として、矯正施設に入っている。
  • キューティパイ
    ジスフィと同室。男性の性器を掴むと、掴んだ相手の思考が読める。神様から『人は罪を犯す前に死んで天使になるべき』という神託を受けた。危険度A+。
  • スプートニク
    殺戮用アンドロイド兵器の余りで作ったアンドロイドで、子ども型高性能AI。殺戮をプログラムされるも、殺傷能力はない。危険度A+。
  • ミッチェル
    ダックスランドと戦争をしている国・マンチスタンの少年。スパイとして矯正施設に入り込んだ。「コロサナイデ」しかダックスランドの言葉を話さない。