超常の力を持つ“枝憑き”のリュカは“音が見える”力を持つラッパ手である。楽師になる夢を叶えるため、枝憑きを集めている教皇のもと“花冠の枝憑き”と呼ばれる帝国の兵士を抹殺するべく“塔”を巡る戦争に参加することに――。
花冠・カヤノは防衛都市・サウサンプトンに父・アキラと共に宿泊していた。カヤノは教皇軍の所在がわかり次第、花冠の力で残党を消滅させるように言われる。 教皇軍を探す間、自分がしたいことを模索する複命たちと暮らすうちに、カヤノはリュカたちとの戦いを終えたら「自分のしたいこと」を探そうと思うように。 けれど突然、街の住民たちは一斉に殺し合いを始めて…。
市民同士の殺し合いは開花したリュカがラッパの音を聞かせ、街の人々に自身の感情の共感を強制していたからだった。 リュカは楽師の夢を叶えるより先に、未来人や帝国の人々、そしてポピーも全員殺すと心に決めており――!?