推しをカタチにする仕事 安藤狂太郎

『推しをカタチにする仕事』JC1巻発売記念PV
  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

    アニメや漫画のファンに向けた、コラボ商品やキャラクターグッズを企画、制作する会社スマイルーク。そこの営業企画課の度越(どこし)は、新人・津家(つけ)を指導することに。


     津家が剣式(けんしき)を拷問にかけている衝撃的な場面に遭遇する度越。話を聞くと、度越が作った『流浪の奇妙な拳』(通称:流浪拳)のぬいぐるみが他作品のものと比べて飛び抜けて不細工と剣式に言われたからだったようで…。
     現在のリアルなデザインになったのは、版権元へ交渉に行った際に、スマイルークでよく出すかわいい顔のぬいぐるみを提案したところ「誰だよ…」と言われ、作者にもNGを出されたためであった。
     厳ついキャラでもかわいいデザインでのぬいぐるみ化はよくされていると剣式に言われた度越。ぬいぐるみがかわいくてもちゃんとキャラに見えて納得してもらえるようにと、再び流浪拳の版権元に提案しに行くが――!?


     版権元に『魂ロケット』の冬服姿のアクスタを提案しに行った度越だったが、ガキっぽいと言われてしまい修正することに…。
     一方、版権元は作品のイメージを崩さずより良くなるようなグッズになるようチェックすることが仕事である。3年前からスマイルークの営業担当が度越になり、変わったグッズも多くなったが、作品への熱量が高く真摯に向き合ってくれるため忌憚なく意見が言えると評価されていて…。
     1週間後、ばっちり修正をした…と真っ直ぐな眼差しで持ち込んだ修正案は――…!?

    キャラクター紹介
    • 度越 大好
      (どこし だいき)
      グッズ制作会社・スマイルーク 営業企画課の3年目社員。津家の指導係。自分が企画したコラボグッズで笑顔になる作品ファンを見て喜びを感じている。
    • 津家 若葉
      (つけ わかば)
      新入社員。度越に対して敬意はないので、言動が意外と辛辣。作品への愛が深い分、企画案も癖が強い暴走列車。
    • 押切 康
      (おしきり やすし)
      デザイン部チーフ。気弱で優しい性格。作品への解像度が高く、すぐ形作る速さと柔軟性を併せ持つ仕事人。
    • 花鳥 取次
      (かちょう とりつぐ)
      営業企画課の課長であり、度越たちの上司。どんなお願いにも基本全部「いいよ」で返すイエスマン。適当に見えて、度越たちそれぞれを上手くコントロールしている。
    • 桐花 絵令
      (きりか えれい)
      企画生産部で度越の同期。社内では、お嬢様キャラになりきって独特な口調で話すが、一歩会社の外に出ると普通に戻る。