ましろくんの補講アトリエ 山本百八

前回までのあらすじ

ストーリー

 美術が大好きで念願の美術高校に入学した水野 真白。だけど、壊滅的な制作技術とセンスの無さで早くも留年の危機に! 見かねた教師の姉・礼が実技対策の「補講部」を開設。高校生離れした制作技術と優れた感性を持つ杉浦 このみと、同級生の果歩が講師となり、美術高校を無事に卒業するための前途多難な日々が幕を開ける!!


 授業で立体造形の課題『思い出』を出された真白は、補講部の部長になった果歩から立体について教わることに。真白と果歩は同じ中学出身で、クラスが一緒だったこともあるが親しい間柄ではなかった。にもかかわらず、果歩が自分に対して妙に優しいことに真白は戸惑う。実は、果歩は中学の時に作った立体の猫を真白に褒められたことで恋心を抱き、不器用なところにも庇護欲を掻き立てられていた。真白に対して距離が近いこのみを牽制する果歩だが、このみが純粋に真白を助けたいと思っていることを知り、意気投合! 一方、真白は中学の時に見た果歩の猫にインスピレーションを受けた作品を作り、なんとか課題をクリア。実技を上達したい真白、真白を振り向かせたい果歩、そしてこのみ…。三人だけの補講部が動き出す――!!

キャラクター紹介
  • 水野 真白
    (みずの ましろ)
    珠川美術高等学園1年。美術が大好きで鑑賞知識が豊富だが、絵心は壊滅的。母親は芸術家で姉は学園の教師。
  • 杉浦 このみ
    (すぎうら このみ)
    真白の同級生。学年で一番絵が上手。いつも一人で絵を描いているため「幻の妖精」と噂される。補講部の講師。
  • 小森江 果穂(こもりえ かほ)
    真白の同級生。補講部の講師。
  • 水野 礼(みずの れい)
    真白の姉で基礎実技の教師。真白の卒業を憂い、補講部を開設する。