ダークギャザリング 近藤憲一

JC18巻発売記念PV
  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

     霊媒体質の螢多朗は霊障を受け、幼なじみの詠子を巻き込んで以来引きこもりに。社会復帰すべく家庭教師を始め、天才少女・夜宵と出会う。母親を「空亡」という悪霊に連れ去られた夜宵は、手がかりを求め心霊スポットを巡っていた。強い霊媒体質の夜宵だが霊に避けられており、そのため螢多朗の引き寄せ体質を必要としていた。一方、螢多朗は自分と詠子の呪いを解き社会復帰するため、霊媒体質に対処できる力をつけることを決意。夜宵に協力することに…。


     都内某所で太田田根子とライフルを構える男がいた。彼らの目的は武闘派トップの霊能力者が集まる首脳会議の偵察だという。
     その会議では「日本全国の霊場の安定について」と「太歳星君拉致監禁・殺傷事件実行犯について」が議題だった。「太歳星君」が倒されたことで霊なるモノの動きが活発化し、霊障の被害件数が例年より増加していたのだ。「太歳星君」を倒した夜宵の処遇について、夜宵と面識がある闍彌巫子と貞観和尚が面倒を見ると手を挙げる。しかし、話の途中で戌法師葵がスナイパーの存在に気付く。スコープ越しに戌法師と目が合った男は、顔中から出血したおれてしまうのだった。
     戌法師は夜宵を自分の目で確かめるため、会議を後にし…!?

    キャラクター紹介
    • 幻燈河 螢多朗
      (げんとうが けいたろう)
      霊媒体質。中学の時に霊障を受け、詠子を巻き込んだため二年余り引きこもり生活を送っていた。夜宵の家庭教師。詠子と恋人同士に。
    • 寶月 夜宵
      (ほうづき やよい)
      霊媒体質。重瞳で現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)を同時に見る。交通事故で両親を亡くし、事故現場から「空亡(くうぼう)」という悪霊に連れ去られる母を目撃。母の手がかりを探して心霊スポット巡りをする。捕縛した悪霊を共食いさせ、「卒業生」と呼ぶ破格の力を持つ悪霊を生み出している。従姉妹である詠子の家で暮らす。
    • 寶月 詠子
      (ほうづき えいこ)
      夜宵の従姉妹で螢多朗の幼馴染。かつて螢多朗の霊障に巻き込まれ、同じ呪いを持つ。
    • 神代 愛依
      (かみよ あい)
      螢多朗の生徒。不幸体質のせいで兄を死なせてしまう。神に見初められており、20歳までに連れて行かれると言われている。