あめとうみ ヤマガタアツカ

『あめとうみ』JC1巻発売記念PV!
  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

    同じ中学出身というだけでよく知らない同級生・宇海(うみ)と、高校でクラスメイトになった逢芽(あめ)。新しい環境で空回る宇海を放っておけず、助け船を出したことをきっかけに少しずつ宇海との距離が近づき始め――。


     高校1年になったばかりでまだ進路も漠然としている中、進路希望調査表を配られた逢芽たち。ところが逢芽も宇海も互いに気まずい状況を打破するのはどうしたらいいか考えるばかりだった。そんな中、部活の時間になり、部室前で宇海と鉢合わせた逢芽はいきなり彼女に謝られるが、なんのことかさっぱりわからず、思わず「何が?」と返してしまう。結局うまく会話ができずもどかしい関係が続いてしまうのだった。


     家族や、クラスの女子との距離感に悩む宇海。しんどくなって保健室で休んでいると、逢芽とクラスメイトの羽谷瀬にお昼に誘われる。そこでそれぞれの進路を話すうちに、逢芽との気まずさもなくなり、大人びていると思っていた彼も、自分と同じ年齢の男の子であると気づく。
     宇海は進路のことではなく、普通に学校に行って友達と仲良く過ごしたり、やりたいことができている人たちをうらやんでばかりいる自分を変えたいと素直に打ち明ける。
     すると逢芽に、この後は教室に戻って、放課後には部活にも出るのか聞かれる。宇海が行くことを伝えると「じゃあもううらやましくないじゃん」と背中を押してくれるのだった。ちょうどいい距離感に居心地の良さを感じた宇海は、自ら2人をお昼ご飯に誘って――。

    キャラクター紹介
    • 音坂 逢芽(おとさか あめ)
      高校1年生。中学から続けて吹奏楽部でトロンボーンを吹く。どこか達観して見えるのは、学校生活にも人生にも何も期待していないからだと当人は語る。「めんどくさいこと」は好きじゃないので何事にも基本首は突っ込みたくない性格。
    • 空咲 宇海(からさき うみ)
      高校に入学するも1週間無断欠席していた。馴れ馴れしいクラスメイトに心底うんざりしているが、拒めず笑顔で接する。中学時代は逢芽と同じ吹奏楽部に所属しコントラバスを担当していたが、ユーレイ部員で、逢芽とも顔見知り程度の仲だった。
    • 火野 大洋
      (かの たいよう)
      逢芽と同じトランペット奏者で、中学時代の友達。 負けず嫌いで強気な性格だが、友達想いな一面アリ。
    • 音坂 氷雨
      (おとさか ひさめ)
      逢芽の父。世界的に有名な指揮者。逢芽とは正反対で、明るく人懐っこい性格である。