あめとうみ ヤマガタアツカ

『あめとうみ』JC1巻発売記念PV!
  • 前回までのあらすじ

    ストーリー

    同じ中学出身というだけでよく知らない同級生・宇海(うみ)と、高校でクラスメイトになった逢芽(あめ)。新しい環境で空回る宇海を放っておけず、助け船を出したことをきっかけに少しずつ宇海との距離が近づき始め――。


     氷雨の指導なしで地区大会までに演奏を完成させると宣言した逢芽。しかし父からは「その意気込みがあれば大丈夫」とあっさり返されてしまう。さらに、今この場所に揃ったみんなと演奏できることが素晴らしいことだと伝え、生徒を鼓舞するのだった。氷雨はすぐに部員とも打ち解け、逢芽は複雑な心境なってしまい…。


     帰宅後、逢芽は氷雨に今日の演奏について正直な意見を聞く。すると下手な音が嫌いなはずの父から、明らか気を遣った意見を返されてしまう。嘘をつかれたことに腹を立てた逢芽は外へと出ると、偶然宇海と鉢合わせて勢いで一緒にカラオケへ行くことに。


     カラオケではしゃぎ、お互いに距離が縮まった2人。宇海は逢芽の家族仲を羨ましいと言うが逢芽は、父の影響からではなく自分の意思で音楽をやりたいのに、嫌いな父が音楽の世界にいるせいで、関係を引き離せない現状に辟易している自分の悩みをこぼす。
     それに対して、家族仲が希薄な宇海は逢芽のそれは贅沢な悩みだと感じたことをつい口にしてしまう。
     逢芽の感情を蔑ろに、一方的に逢芽を羨んだ宇海の言葉は逢芽を傷つけて――?

    キャラクター紹介
    • 音坂 逢芽(おとさか あめ)
      高校1年生。中学から続けて吹奏楽部でトロンボーンを吹く。どこか達観して見えるのは、学校生活にも人生にも何も期待していないからだと当人は語る。「めんどくさいこと」は好きじゃないので何事にも基本首は突っ込みたくない性格。
    • 空咲 宇海(からさき うみ)
      高校に入学するも1週間無断欠席していた。馴れ馴れしいクラスメイトに心底うんざりしているが、拒めず笑顔で接する。中学時代は逢芽と同じ吹奏楽部に所属しコントラバスを担当していたが、ユーレイ部員で、逢芽とも顔見知り程度の仲だった。
    • 火野 大洋
      (かの たいよう)
      逢芽と同じトランペット奏者で、中学時代の友達。 負けず嫌いで強気な性格だが、友達想いな一面アリ。
    • 音坂 氷雨
      (おとさか ひさめ)
      逢芽の父。世界的に有名な指揮者。逢芽とは正反対で、明るく人懐っこい性格である。